ヒキニート時代の話 ポケットの中の冒険記

前書き

私は、5年前まで東京の世田谷に住みIT業界で働いていた。

毎日、仕事と勉強に追われる日々で遊ぶ暇など皆無であった。

そんな毎日が嫌で独立して、まったりと仕事していきたいと思い会社を辞めた。

一人暮らししていた家を引き払い実家に戻った。

5年前から1年前までの4年間 実家で完全なヒキニート生活をしていた。

そんなヒキニート時代のとある日の話です。

財布も携帯を持たずに旅に出よう。

毎日ゲームや動画三昧でストレスが溜まりに溜まっていた。

毎日、遊んでるのにストレス溜まるっておかしいと思うかも知れないが仕事もせず勉強もせず遊んでいるというのは将来の不安であったり今の自分に対しての嫌悪感であったりでストレスが溜まる。

逆に、なんでも良いので軽く仕事していた方がストレスは溜まらないものだ。

仕事もせず探しもせずゲームや動画観ている自分が嫌で、ある日PCを消しスマホも財布も持たず家の鍵だけ持って旅に出た。

財布もスマホも持たないという事は、実家の近所だ。

実家が引っ越しをしていたので実家の周辺は地元ではなく未開の地だった。

とにかく適当に歩き、出来るだけ知らない道を選択し全く知らない地に辿り着いていた。

今、自分がいる場所もわからず見るもの全てが新鮮だった。

でも、全く知らない世界は少し恐怖もありワクワクもあった。

まさに、ミステリー

ミステリーは、神秘とか不思議とか怪奇とか言う意味である。

普段、スマホがあるので常に自分の位置がわかり安心できるが、たまにはスマホを持たずに適当に歩き知らない土地を散歩してみるのも良いと思います。

まぁ、今住んでいるところの近所のピザ屋でバイト始めたので、ここらへんの道は大体把握してしまって未知では無くなってしまったが…

ピザ屋でバイト始めてから、自分がニート時代に歩いていた道を思い出そうと思ったのだが全く思い出せない。

自分がどのようにして、何処をどうやって歩いていたのか、まったくわからない。

それもまたミステリーだな。と思った。

ピザ屋のバイトもそこそこ楽しいので、もう完全なニートに戻る事は無いだろう。

将来への不安や脅迫観念に潰され一種のトランス状態になり意識が朦朧とする中で旅をすると、変な開放的な感覚が得られるが二度と戻りたいとは思わないな。

社会復帰のきっかけには成らなかったが、はまっていたゲームを辞めるきっかけにはなった。

社会復帰のきっかけは、貯金の喪失である。

生活保護や親の支援とかで働かなくても生きていける環境がある人は、ニート脱出は大変難しいだろう。

今の環境に甘えず、常に危機感を持って人生を前に進めていきましょう。

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