某MMORPGでは、最初プレイヤーは「ノービス」という職業から始める。
ノービスのレベルが一定値に上がると下記のどれかの職に転職できるようになる。
- 剣士
- 盗賊
- 狩人
- 商人
- 聖職者
- 魔法使い
各プレイヤーは、フィールドで「植物・動物・鉱物」などの資源を収集し買取商人に売却し生計を立てる。
所謂、原始時代のような生活である。
各職業は、それぞれ個性があり面白いのだがレベルを上げていくとお金の問題にぶち当たる事になる。
お金が無くて、強い装備が買えず効率の良い狩りが出来なくなるのだ。
資本金が無い商人は、あまり商品を仕入れる事が出来きず利益が乏しくあまり儲からない。お金を貸してくれる人がいるなら話は変わるのだが…
そこで、プレイヤーは初期装備で1番金が稼げる盗賊キャラを作り金策をし始める。
盗賊キャラは資源を倍の効率で収集する事が出来る職業である。
ここまでは、各プレイヤーは自分の土地を持たず放浪しながら資源を収集し売却するのが主であった。
資源の乱獲により、資源が乏しくなってくると人々は自分の土地を持つようになりそこで資源を収集するようになった。
土地を持たぬ者は、資源を収集出来なくなり生活が困窮するようになる。
そして、土地を持たざる者は持つ者の下に雇われ労働するようになった。
現代社会では、全ての土地に所有者がおり無断で侵入したり勝手に資源を持ち去ると犯罪に成り捕まってしまう。
資源を持つ者が貴族であり、持たざる者が奴隷という構図の出来上がりである。
ある程度、お金が貯まってきたプレイヤーは土方で1時間辺りに稼げる金額の限界にぶち当たる。
そこで、始めるのが不用品の売却である。
不用品を市場で売却をし金を得るのだ。
そして、更に賢い者は市場で不用品を購入し色を付けて転売または修理し転売するようになった。
毎日、売り物を確保し販売する事をルーティーン化すれば時給で働くよりも稼げる。
利益率の低い物を売るくらいなら時給で働いた方が稼げるので、まずは時給で働き資本金を貯め、貯まった資本金で商品を仕入れ販売する事を永続的に繰り返せるようになればビジネスは安定して継続する事が出来るだろう。
- 資本金の確保
- 商品の仕入れ
- 色付けて販売
ビジネスの基礎は、上記3点かな。
新玉ねぎ算式 お金の考え方
新玉ねぎは、市場価格で大体ひとつ100円くらいである。
JAがその半値の大体ひとつ50円くらいで買取してくれる。
実際は10kg単位の買取だが、ここではわかりやすくひとつ単位で記す。
野菜全般で言える事だが、野菜を育てるには下記が必要になる。
- 種 1粒1.5円
- 石灰 1粒当たり5円
- 肥料(牛糞堆肥・化成肥料)1粒当たり10円
- マルチシート 1粒当たり3.5円
- 水 基本的に雨に頼る事になるが雨が降らない日が続き地面が乾燥している場合は水道水を上げる事になる。1粒当たり5円
合計 25円
新玉ねぎ一つ25円の利益に成る。
年収300万円稼ぐ為には、最低でも玉ねぎを12万個の新玉ねぎを作らなければ成らない。
全て手作業でやっていたら大変なので農業機械を購入し利用する事になるので、そのローンを支払う代金も上乗せする必要がある。
更に土地を購入したら土地代も支払う必要がある。
初期投資で2000万円掛けたとして10年で完済しようとすると毎年200万円の支払いが発生する。
人件費300万円+ローンの支払い200万円+経費500万円=売り上げ1000万円
1000万円売り上げて、原価が50% ローン返済が20% 人件費が30%
新玉ねぎ一つ当たりの人件費は15円
一つ15円で作るとか厳し過ぎる。
このままでは、原価率が高いので原価率を下げる必要がある。
原価率を下げるには、経費を抑えるか販売価格を上げるかの2通りがある。
新玉ねぎを1000万円分売るには、20万個の新玉ねぎを作る必要がある。
広大な土地が必要である。
煙草1本吸う度に、新玉ねぎ一つ分の利益を失っていると思うと考えさせられる。
お金の消費の仕方をもっとしっかり考えるべきだなと再認識しました。
お金≒時間
人は、時間をコストにお金を得ている。
時間を無駄に消費するという事はお金を無駄に消費している事と同義である。
その逆も然り、お金を無駄に消費するという事は時間を無駄に消費している事と同義である。
労働者は、給料を倍にする事は難しいが経営者の方が実は簡単である。
時間は有限であり、労働者は時間をお金に変えているので時間を倍にする事は難しい。
経営者は「時間」では無く「物」をお金に変えているので利益を倍にしたい場合は、商品を倍の量売れば良いという話なので労働者より簡単に利益を倍にする事が出来る。
一生会社の奴隷で終わりたくないのならば、自ら商品を作るか商品を仕入れてきて販売する必要がある。
今の時代、インターネットを使えば誰でも世界中の人に物を売る事が出来る。
インターネットを駆使して、商品を売買しよう。